ネットニュースにおけるコメント欄は、今や世論を可視化する大きな機能を持っている。しかし、その機能が誕生するまでには、情報を一方通行で発信してきた既存メディアとの激しい衝突があった。日本最大のポータルサイトはいかにしてコメント欄を開設したのか。6月にLINEヤフーの会長を退任した川邊健太郎氏に、『ふたりぼっちのアベプラ』でテレビ朝日・平石直之アナウンサーがインタビューした。
川邊氏によるとヤフコメ(Yahoo!ニュース コメント)導入以前のYahoo!ニュースは、既存メディアのニュースを整理して見せるだけの一方通行の構造であった。当時の報道のあり方について、「記事は書く人、つまり記者がいて、一般の人はそれを読む存在というすごく”偏方向”だった。あえて言うなら権威主義的だった」と指摘した。
さらに当時のメディアについて、「権威主義が行き過ぎて、誤報やヤラセの問題も出てきている中で『自分だってそのニュースに意見を言ってやりたい』という人たちがいた」と、ユーザー心理を代弁。続けて「意見を双方向的に出せるようにしたかった。見る側の視点に立った時に、メディアのニュースを受け取った上で、こう感じた人もいるという両方を見せることが本当の意味での豊かな情報ソースではないかと思っていた」と、その狙いを明かした。
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