■「日本が欠けると世界が困る」日本の強みと取るべき戦略
では、こうした状況の中で日本はどう立ち回るべきか。今井氏はAI開発における資金構造を説明した上で、「アメリカが強く中国が強いのは、国がものすごい資金投下をしているわけではなく、株式市場というリスクマネーが一番AI性能向上に効いている。中国は物理的な半導体を製造する能力がなく、輸入しようにも輸出制限を受けている。どちらかというと民間の力で戦った方がむしろ性能が上がる」と述べる。
その上で、日本独自の強みとして2点を挙げる。「日本には製造業があり、研究者のラボの中に独自のデータがある。これはビッグテックもアクセスできないものだ。日本はノーベル賞を多く取っており、ものづくり大国でもある。2点目は、AIを動かすための半導体チップを作るための半導体製造装置だ。日本が欠けると世界中の人が困るぐらいのチョークポイントになっているので、それを戦略的に活かしていくべきだ」。
最後に、今井氏は「アップデートするために急に使えなくなるといったことが今後も避けられない。我々人類は皆新型コロナを経験しているが、単純に考えるとそれぐらいのことが起きてもおかしくないと思う」と警鐘を鳴らした。
(『ABEMA Prime』より)
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