■「0から1のアイデアは手書き、加速度的に進めるときはデジタル」
議論の中で実業家の岸谷蘭丸氏は、「0から1のアイデアを出すときは手書き、そこから加速度的に進めるときはデジタル」という使い分けの考え方を提示した。「新しい事業を考えるとき、手書きで整理することが多い。ペンの強弱が思考の整理につながる」。
これに対して、文化通訳でシンガーソングライターのネルソン・バビンコイ氏は「自分はAIに話しかけてアイデアをイラストに起こしてもらうところからスタートする」と、構想段階からデジタルを活用するスタイルを明かした。「ホワイトボードは基本使いたくない。全部ドキュメントにしてから進めたい」。
リザプロ代表の孫辰洋氏は「99.99%デジタル」と明かしつつ、中国語を入力する場合だけはスマートフォンの画面に手書きで漢字を書き、予測変換を使っている。「音声で入力して文字起こしさせる方が早い。メモ帳を持ったことがない」と、デジタルネイティブならではの感覚を示した。
芸歴22年目のピン芸人でフリップネタをすべて手書きで制作しているエクソシストまーくんは、「もともと建築現場で働きながら芸をやっていた。現場のネタをフリップで書いてみようと始めたのがきっかけで、文字を見せることで観客に分かりやすく伝えられるようになった。手書きによってネタの見え方が変わった」と手書きにこだわる意味を実感として示した。
矢野教授は最後に、「手書きを完全に捨ててしまうのではなく、脳の発達という観点からも、特に若い世代が手書きと向き合う機会を意識的に持つことが重要だ」と改めて訴えた。
(『ABEMA Prime』より)
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