■イーロン・マスクの悲願?1999年から続く決済への執念
今回のXマネー参入は、マスク氏にとって四半世紀越しの悲願ともいえる。鈴木氏は経緯について、「マスク氏は1999年にオンライン決済サービスをスタートさせ、その後合併を経て現在のPayPalにつながる会社の前身となった。しかし内紛で追い出されてしまい、夢は途絶えた。その後Xというドメインを買い戻し、Twitterも買収。今はTwitterをXに変え、そのインフラの上に金融サービスを乗せることでようやく構想が実現した」。
マスク氏はXを「世界最大の金融機関にする」と発言しているとも紹介された。こうした流れについて、経済学者で慶應SFC教授の白井さゆり氏は、「決済が今後ユーザーの消費情報を集め、それを基にローンや金融商品の提案に誘導していく。そこまでできて初めて革命と言えるのではないか。銀行はこれをものすごい脅威と感じるだろう。銀行がなくなるわけではないが、顧客情報というビジネスの核を失うことになる」との見方を示す。
また小野寺氏は、マスク氏のこれまでの実績を踏まえて「テスラもスペースXも、人類が難しいと思っていたことを期待を超えてくる方だった。金融分野でも、マネーロンダリングといった課題をテクノロジーで超えようとしているのではないかと期待している」と語った。
■「決済はテスラやスペースXとは違う」
