
いまや日本人にも負けないほどラーメンを愛してやまない外国人。通な彼らに、ラーメンの新たな楽しみ方を学びます。すると、謎のこだわりが続出?歴史ある“朝ラー”の街、知る人ぞ知る穴場ラーメン店も紹介。日本人よりラーメンに詳しい外国人を追跡しました。
【画像】ひと味違ったラーメンを求める外国人が多い上野のラーメン店
こだわりの外国人が求める味とは?
東京・上野に、ラーメンをこよなく愛する、こだわりの外国人が集う人気店があります。
連日大盛況の「らーめん・鴨to葱(かもとねぎ)」です。
オーストラリアから来た人
「とてもおいしい」
訪れるお客さんの半数以上が外国人だといいます。
スペインから来た人
「SNSで見つけて来た。東京で絶対に行くべきって書いてあって、行きたいと思った」
SNSで知れ渡るようになったこのお店。ひと味違ったラーメンを求める外国人が多いといいます。
アメリカから来た人
「これまで豚骨、白湯(パイタン)、シジミなど、日本でたくさんのラーメンを食べてきました。でも“鴨らーめん”は初めて食べた」
これぞ、こだわりの外国人が求める味。「鴨らーめん」1080円。
低温で火を通した鴨肉と焼いた長ネギ、香味野菜をトッピングしています。
アメリカから来た人
「アメージング」
まずは、スープを味わうなんてツウですね。
アメリカから来た人
「スープは鴨と野菜で作っているらしいので、鴨のうまみとコクがしっかり出ている」
アメリカから来た人
「この味はアメリカでは出せない。素材が良いと思う」
スープのだしは店名そのまま、鴨とネギでとっています。鴨のガラや皮などを12時間煮込むことで、鴨本来のうまみを最大限に引き出しています。
このだしに、厳選した濃口の生醤油(きじょうゆ)を数種類ブレンドして仕上げています。
こだわりのスープに合わせるのは、国産の全粒粉をブレンドした香り高い麺です。
この「鴨らーめん」、多い時はなんと一日1000杯も出るというから驚きです。
こだわりの食べ方
ここで外国人客が、こだわりの食べ方を教えてくれました。
先ほどのアメリカ人男性のこだわりは…。
アメリカから来た人
「ズズズズ」
音を立てて豪快にラーメンをすすっていました。どうやら特訓したようです。
アメリカから来た人
「すするほうが小麦の香りがするし、スープとよくからむので、よりおいしく感じる」
アメリカから来た人
「アメリカでは静かに食べないといけないけど、すすったほうがおいしい」
こちらのアメリカ人女性は、2つのこだわりがあるといいます。
もしやそれ、コーラですか!?なんと、ラーメンにコーラが彼女のこだわりだとか。
アメリカから来た人
「普段は飲まないけど、ラーメンを食べたら絶対コーラと決めている。ラーメンのしょっぱさと、コーラの甘さが絶妙」
もう一つのこだわりの食べ方があるといいます。
麺をひと口食べたら、すかさずスープをひと口飲む。
アメリカから来た人
「最高」
再び、ひと口食べたら、ひと口飲む。一見普通ですが、彼女のこだわりだそうです。
アメリカから来た人
「麺と交互にスープやトッピングを楽しみたい。そのほうが断然、ラーメンはおいしい」
「鴨」にひかれて来店
ポルトガルから来た男性も発見があったといいます。
「2年前に、日本で初めてラーメンを食べて、そのおいしさに衝撃を受けた」
「ポルトガルでは、スープや肉料理やご飯、すべての料理が別々に出されるのが一般的。ラーメンは、それらがすべて一体になった素晴らしい料理」
実はポルトガル人男性は、「鴨」にひかれてこのお店に来たそう。
「ポルトガルには“鴨ごはん”という料理がある」
こちらが“鴨ごはん”。ポルトガルの伝統的な家庭料理です。
「“鴨ごはん”の鴨肉は、しっかり歯応えがあるが、このラーメンの鴨肉はしっとりしていておいしい。鴨がこんなにおいしいと、このラーメンのおかげで知った」
“朝ラーの街”にも外国人が
アメリカから来た人
「ヘーイ、ラーメン」(2024年1月)
2年前に取材したラーメンツアーです。
ちょっと前までは、ガイドに連れられて有名店を巡ることもあった外国人観光客。
アメリカから来た人
「日本のラーメンがこんなにおいしいなんて知らなかった」
それがいまや、自らインターネットでお店を調べて食べ歩き。日本人よりラーメンに詳しい外国人が増えているのです。
歴史ある“ラーメンの街”にも、外国人は足を伸ばしていました。
福島県喜多方市です。喜多方ラーメンで知られるこの街には、昔から続く“ある風習”があります。
午前7時すぎ、驚きの光景が…。店の前には、行列ができています。
そう、ここ喜多方市には、朝にラーメンを食べる“朝ラー”文化が根付いているのです。
こちらは、創業して68年になる「坂内食堂」。行列に外国人観光客の姿があります。
トルコから来た人
「並んでいる人はいないと思って朝6時半に来たら、100メートルぐらいの行列でビックリした」
トルコから来たという50代の男性。キャンピングカーで日本一周を目指しているといいます。
トルコから来た人
「県ごとに有名な神社仏閣と名物グルメを楽しむようにしている。福島県では喜多方市の“朝ラー”を選んだ」
およそ1時間待ってようやくお店の中へ。“朝ラー”文化は、早朝から働く農家のエネルギー補給が始まりとされています。
店員
「お待たせしました」
トルコから来た人
「ありがとうございます」
店員
「熱いのでお気を付け下さい」
創業から68年間愛され続けている「支那そば」900円。多い日は、およそ800杯出る名物ラーメンです。
トルコから来た人
「素晴らしい。スープが透明。とても興味深い」
日本各地で、ラーメンを食べ歩いてきた男性。
トルコから来た人
「とてもおいしい。チャーシューは、とんこつラーメンを食べた時よりやわらかくてうまみが凝縮している。どうやって作っているのか、知りたい」
ラーメンのスープは、豚骨などを塩だけで煮込んだ豚骨スープに、チャーシューの煮汁をベースにしたしょうゆだれを合わせています。
麺は、中太の平打ち麺を使用。モチモチした食感とツルツルしたのどごしが特徴です。
外国人が絶賛していたチャーシューにもこだわりがあります。なんと、独自に開発したチャーシュー専用の特製しょうゆで煮込んでいるそうです。およそ2時間かけ、とろけるような食感に仕上げています。
“三大ラーメン”制覇の夫婦も
香港から来たという夫婦。このラーメンを食べたくて来日。朝から並んだといいます。
香港から来た人
「中国のラーメンのスープは油っぽいし、辛いスープが多い。日本のスープはとても凝っていて繊細な味がする。中国では出せない」
台湾から来た夫婦も、筋金入りのラーメン好きでした。
台湾から来た人
「おいしい。スゴーイ」
「日本のラーメンを調べていたら、喜多方ラーメンが“日本の三大ラーメン”と知って来た」
「札幌ラーメン」「博多ラーメン」「喜多方ラーメン」。この“日本の三大ラーメン”を夫婦は制覇したといいます。
台湾から来た人
「博多ラーメンは豚骨の濃厚なスープと独特な香り、細麺がおいしい。札幌ラーメンは、台湾でもみそ汁を飲むが、みその使い方が全然違ったのが印象的でした。喜多方ラーメンは濃厚なスープと、麺がもっちりとしていておいしい。台湾のラーメンに似ていると思う」
でも、台湾とは決定的に違うことがあるといいます。
台湾から来た人
「台湾では麺をすするのはマナーの悪い行為だけど、日本ではシェフに対する敬意として『ラーメンはすするべき』と聞いた」
アジア人客が多いという屋台
千葉県にも、外国人が足を運ぶ知る人ぞ知るラーメン店があるといいます。
東葉高速鉄道の村上駅。その駅前に、うわさの店はありました。
去年の3月にオープンした屋台「めいゆう亭」です。
「おいしい。ようやく来られた」と話すのは、前から気になっていたという親子です。
屋台は、午後6時半から翌日の0時半まで営業しています。(※村上駅での営業時間)
屋台を一人で切り盛りしているのは、店主の萩原淳史さんです。
看板メニューの「スタミナしょうゆ」は800円。豚骨や鶏ガラ、野菜を合わせたスープに、鶏肉や飴色に炒めたタマネギを加えています。
そこに、ニンニクチップスなどを入れて、ピリ辛スタミナ系のスープに仕上げています。
麺は、スープがよく絡む中太麺を使用。チャーシューや水菜をトッピング。自家製のラー油をかけたら出来上がりです。
ベトナム人家族。週に1度は訪れるという常連さんです。
ベトナム出身の人
「おいしい」
「ツルツルの麺とニンニクがきいた辛いスープが絶妙にマッチしている」
息子さんは「ベトナムにはフォーという麺料理があるけど、僕はラーメンのほうが好き」と話します。
ベトナム出身の人
「ベトナムには昼夜問わず屋台が出ていて、とても多い。日本にも屋台があって驚いた。とても懐かしい気持ちになる」
聞けばこの店、アジア人のお客さんが多いといいます。どうやら、みんな屋台の雰囲気に引き寄せられるようです。
スリランカ出身の人
「屋台は懐かしい」
故郷の味を思い出す外国人も
チュニジア出身の男性は、故郷の味を思い出すそう。
チュニジア出身の男性
「チュニジアには、クスクスというパスタがある」
「クスクス」は、直径数ミリの粒状のパスタです。
「クスクスはトマトベースの少し辛いソースで食べる。このラーメンもスープが辛いから、好きな味」
屋台は、曜日によって各地に移動しながら営業しています。
驚いたことに、ブラジル出身の男性も、屋台のラーメンを食べて故郷の味を思い出したといいます。
ブラジル出身の男性
「ベリーグッド」
「スープがわたし好みで完璧。よく通っていたブラジルのラーメン屋さんの味に似ている」
よほど気に入った様子のブラジル人男性は、スープまで飲み干しました。
「とてもおいしかった。大好き」
(2026年7月7日放送分より)
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