展示の制作資料室エリアやイベントストーリー保管庫エリアの感想も述べられたのち、『FGO』が歩んできた11年間の軌跡を振り返る話題に。収録や楽曲制作の期間も含めるとそれ以上の期間で携わってきた両名だが、主題歌「色彩」の作詞も手がけた坂本は「たぶんローンチより2年近く前から携わってきたので、生まれる前から知っている子がいつの間にかこんなに大きくなってという感覚ですが、体感的にはあっという間でした。振り返ると懐かしいこともあるけれど、ずっと一緒にいたなという感じ方が強いです」と回答する。
川澄は「自分が生まれて初めてこんなに長くプレイしたゲームなんです。『FGO』に深く関わることになって、上手じゃないながらも頑張ってプレイしてきたのですが、自分がイベントのときにこんな状況だったなということまで思い出せるような、ともに過ごした11年間だったと思いました。スマートフォン向けのゲームだからこそ自分がどこにいても一緒にいられたので、言葉通りともに過ごしたゲームであり旅であり、パートナーだったなと思います」と振り返っていた。
星見の回廊エリアでは、2025年12月に配信されたメインストーリー第2部「Cosmos in the Lostbelt(コスモス・イン・ザ・ロストベルト)」の終章のバトルが、映像演出を交えて表現されている。
展示を体験した川澄からは「年末にこんなに大変なバトルをやらなくちゃいけないんだと多くのマスターも感じたと思うのですが、11年をともにしてきたサーヴァントたちとすべてを取り戻すために頑張った時間を思い出しました。(映像が映る)画面だけに注目していたら、キューブに映し出されたものに本当に感動しました」と感想が述べられた。
続いて、第2部主題歌の「逆光」や最終章主題歌の「時計」など、坂本が携わってきた歴代『FGO』主題歌を振り返る話題に。坂本は「この作品に出会わなければ生まれなかった音楽が発売されるアルバム(2026年7月29日にリリースされる主題歌ベストアルバム「余韻」)に詰まっているわけですが、「色彩」という楽曲はすべてがここから始まった1曲です。
はじめはこんなに長い旅路になるとは想像していなくて、この曲だけで終わってしまうのかなと思って作った楽曲でしたが、シナリオのなかでも連動性を深めてくださったおかげで、マスターの皆さんの心に残る曲に育てていただいたなと思っています」と振り返る。
「時計」に関しては「最後の最後に、私自身も長い旅路を締めくくるために自分で曲を作りたいと思っていました(作詞・作曲を担当)。どの現場にも『FGO』のファンの方がいらっしゃって、曲を聴くと自然に涙が出る状態が続いていますと昨日も言われたところなのですが、物語との親和性のなかで、音楽がその力以上のものになって皆さんに届いているなと嬉しく思っています」と語ってくれた。
自身も涙を流して11年間の思い出が走馬灯のように蘇ったという川澄は「真綾ちゃんの優しい歌声とメロディーでゆったりとした曲なので、バトルの激しさのあとに旅路のなかでみんなと出会えてよかったねと思える心が温まる歌でした。私も今聴いたら泣くと思います」と感想を告げていた。
現在開催中の「Fate/Grand Order展 -星見の回廊-」で、両名が感じたように11年間の旅路の軌跡を、マスターそれぞれの歩みとともに振り返ってみてはいかがだろうか。
Fate/Grand Order展 -星見の回廊-
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:2026年7月17日(金)~2026年9月14日(月)
取材・撮影・テキスト/kato
(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT


