■SNSでやりとり、事件化の可能性を感じ通報へ
男が大友さんに連絡してきた理由は、『ABEMA的ニュースショー』で秋葉原事件が特集され、大友さんがVTRに出演したことがきっかけだったという。。大友さんは「秋葉原事件に興味があって自分に連絡してきている。加藤智大の友人で同僚ということで連絡してきたというのは確実」と述べる。
ある日、男がリプライで「秋葉のように楽しくやってタヒもいいかとよく思うようになりました」と、死をほのめかす内容を送ってくると、その後はDMに切り替えた。やり取りを重ねる中で通報に踏み切ったのは、「片道で行きます」という言葉がきっかけだった。大友さんはストレートに「それは犯罪をするということで言っているのか」と尋ねたという。「今まで連絡してきた人に質問すると『やってやる』とか、駅名出したり犯行方法を述べたり、『いや、もうやりませんから通報は絶対やめてください』というように、0か100かの対応だった。ただ今回は、『差し控えさせていただきたい』という返答で、それは初めてのリアクションだった」と語る。
さらに、相手のアカウントのフォロー先や過去の投稿も確認していた。「イライラしている表現や、近所の方に危害を加えるようなことを読み取れる発言が過去にもあった。かなり高い確率で(事件を)起こしそうだと思った」と説明する。当初ネットの相談窓口が土日・夜間は休みだったため、翌日昼に地元の警察署に電話し、富山県警に繋いでもらう形で通報した。
男が逮捕されたという連絡を受けた時、大友さん自身も罪状が思い浮かばなかったという。「僕は脅迫されてないし、特定のビルを爆破するとかいうことも言っていない。何の罪状も思いつかなかった」と振り返る。
そして、通報したことへの複雑な思いを吐露した。「僕の感覚では、本来パソコンはボタンを押して電源を落とすところを、電源コードごと引き抜いて落としたような感覚。本人も、止めてもらったというよりも、わけがわからないままいきなり警察が来て、『大友が通報したのか』という驚きが勝っていると思う」と述べる。
逮捕された男について「(犯行の)宣言はそうだったかもしれないが、それが救いを求めていたという可能性は全然ある。本当はそこのやり取りをしたかったが、それがすっ飛ばされて捕まってしまった」と話す。なお大友さんは、今回の動きはあくまで個人として行ったものであり、保護司として関与したわけではないことも強調した。
■「逮捕されたから救ったとは思っていない」
