■【克服法1:達成ログをつける】自己評価の歪みを修正する3ステップ
インポスター症候群を克服するために、塚越氏が挙げる1つ目のメソッドが「達成ログをつける」ことだ。
「達成したことのログ(記録)をつけていく、“できたこと日記”というのは推奨されている。成功を過小評価してしまう傾向を防いで、自分の能力を示す客観的な証拠として記録に残しておくことで、自分自身で自分の実績を内面化しやすくなるので、“達成ログ”“できたこと日記”をつけるのは有効」(塚越友子氏)
ただ“できたこと”を書き残すだけではなく、自分の“思考のクセ”も一緒に記録することが最大のポイントだという。その思考のクセを客観的な事実と照らし合わせることで、自分には能力が足りないという考えを見直し、新しい挑戦をしているからこその「成長のサイン」と捉え直すことができる。
具体的にどのようにログをつければいいのか、3ステップの記述法を紹介する。
〈ステップ1:事実を書く〉
例「新規プロジェクトのリーダーに指名された」
〈ステップ2:思考の癖を書く〉
例「『他にやる人がいなかっただけ』『すぐに実力不足が見破られてしまう』と思ってしまう癖がある」
〈ステップ3:現実評価を書く〉
例「経営陣は私の過去の実績を評価 最初から完璧なリーダーはいない 自信のなさは新しい挑戦に対する“成長のサイン”」
事実を明確にした上で、自分の思考のクセをまず認識する。その歪みを修正し、客観的な実績として現実評価を記録に書き落としていく3ステップを踏むことで、徐々に自分の実力を受け入れられるようになっていくという。
この達成ログを踏まえ、崔氏は自身の仕事におけるAIを活用した画期的なアイデアを提案する。
「大変そうに見えるが、日々新しいことをやっていく中で絶対にこういう思考の癖はたくさん出てくると思う。私のようにメモが面倒だと思う方におすすめしたいのが、この達成ログをAIに投げる。AIと対話して、“事実”、“思考のクセ”、“現実評価”を全部一覧で出してと。それを溜めていくと、後で表を作ることもできる。こういった達成ログをつけて、自分を客観視して、『私やるじゃん』というのを増やしていくとみんな自信が持てると思う。さらに、新しいチャレンジや小さなチャレンジができていることにも気づけるのではないか」(崔真淑氏)
■【克服法2:仲間を作る】メンターの存在と、自己肯定感が上がる心のケア
