3ラウンド終了のゴング直前に飛び出した戦慄の右ハイキックをモロに被弾して脳を揺らされた選手が、ダウンだけは免れようと懸命に耐えるも足元は制御不能状態に。その驚きの光景に「欽ちゃん走りだ」「操り人形みたい」「タコ踊りきた」などファン騒然となる中、実況席の魔裟斗は「我慢した…タフですよ相当」とその“倒れない”男に驚嘆した。
7月20日、福岡・マリンメッセ福岡B館で開催された「K-1 DONTAKU 2026」で、畑中滉平(Team Hatton)とヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアン・タイ)が対戦。オーストラリア在住の逆輸入ファイター・畑中と日本在住のロシア人ファイターのグローバルな対戦は、緊張感あふれる打撃戦を制した畑中が判定3-0で勝利。最終盤3ラウンドのゴングとともに飛び出した畑中の右ハイキックを“グッと”堪えきったアキモフのタフさが激戦のハイライトとなった。
オーストラリアを拠点に戦う25歳の畑中はここまで14戦13勝1敗。うち11KOと圧倒的なKO率を誇る。K-1の世界展開のなかでオーストラリアで4タイトルの実績からスカウトされ地元福岡でのK-1デビュー戦となった。対するアキモフは、K-1 WORLD MAX最強決定トーナメント準優勝の強豪だ。その名を知らしめた中島玲へのバックブローが衝撃を与えたが、近年は3連敗中、再起の一戦となる。
1ラウンド開始とともに強烈な左の三日月蹴りを見せた畑中。ABEMA解説・魔裟斗も「距離の取り方がいい」とコメントするとおり、絶妙な出し入れと距離の間で左の蹴り、カーフ、右ストレートと着実に当てていく。一方、サウスポーのアキモフも変則的な構えから、得意の回転ワザで魅せるが未遂に終わり、終了間際には畑中のボディへの三日月が刺さる場面も。
2ラウンドも、畑中は序盤から三日月蹴り、さらにハイと蹴りのコンビネーションでアキモフを削っていく。しかしアキモフもインロー主体の攻撃に戦術を変更。持ち前の圧の強さも見え始め、得意のバックブローや前蹴りぎみの変則的なローをみせる。終了間際には畑中がラッシュで印象づけてラウンドを終えた。
最終3ラウンド、パンチの連打〜ミドルから入った畑中は相手に前進させず。この試合5発目の三日月蹴りも飛び出すが、アキモフのタフネスを崩し切ることはできない。そしてハイライトは最終盤に訪れた。
残り20秒、両者打ち合いの場面で畑中の左ハイがアキモフの顔を捉えるが、グッと堪える。ならば…と終了のゴング直前に畑中が右ハイを一閃。「グシャ」と鈍い音を立てテンプル付近を捉えると、脳を揺らされたアキモフの足元が突如、制御不能に。千鳥足でダウンを回避する様子に「欽ちゃん走りだ」「操り人形みたい」「千鳥足」「タコ踊りきた」など驚きの声が相次いだ。
この決定的な場面に魔裟斗も思わず「おー効いた、効いた、効いた、効いた、効いた!」と声を上げ、「アキモフ、タフですよ。相当タフ。倒れてもおかしくない攻撃が何発もありましたけど、今のハイキックの貰い方で頑丈なのが判りましたね」とその耐久力の強さを強調した。判定は3-0。3ラウンドを通じて主導権を渡さず、最後のゴングと同時のニアダウンが決め手となり、ジャッジ3人が畑中を支持した。
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