海水浴客、40年前のピーク時から9割減「昔のやり方ではもうお客さんは来ない」海離れが加速したのはなぜか

ABEMA Prime
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■40年前はみんなが海へ行く「マスのレジャー」だった

海水浴離れ
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 文筆家・佐々木俊尚氏は、1985年当時の海水浴ブームを「マス消費」という観点から分析する。「あの頃は『冬はスキー、夏はテニスや海水浴』と、人が多いから行くという時代だった。今は人が多いのは嫌だから人がいないところに行くという方向に変わった。マス消費のあり方が完全にガラリと変わった」と述べる。

 さらに、「あの頃、別にみんな海水浴が本当に好きだったわけではない。砂がついて嫌、ベタベタするなと思っていたけど、みんなが行くから行かなきゃいけないと思っていた。今そんなことみんな思わなくなった、消費のあり方が変わっただけの話」と指摘する。また、首都圏については「湘南などは混んでいるイメージが強すぎる。山は領域が広いので空いているところはいくらでもあるが、湘南に行こうと思って渋滞を想像しただけでうんざりする。そのイメージがやっぱり首都圏では強い」とも語った。

 EXIT兼近大樹は、かつての海のにぎわいが持っていた別の側面を指摘する。「海といえばギャルがいっぱいいて、それを求めて男たちが集まる、そういうスポットでもあった。でも日焼けが問題になったりして女性が肌露出をしなくなると、男子たちも行かなくなった。男女の問題を海に持ち込んでいたせいで衰退している」と語る。そのうえで、「海の良さは自然だということに立ち返れば、今後盛り上がっていけると思う。本来海はみんなが楽しく遊んで自然を楽しむ場所だったんで、そこに立ち返れば山派の人も海に来ると思う」と訴えた。

 コラムニスト・河崎環氏は、リスク管理の観点から現代の傾向を語る。「子どもが目を離せない怖さもあるし、女性としては日焼けすれば髪の毛がカサカサになってシミもできる。みんながリスクを避けたいと思っているので、レジャーはある程度管理された整った場所で行いたいと思っている部分がある」と述べる。「シュノーケリングやダイビングのライセンスを取りに海に行く人は結構多い。専門的な施設があって専門家の指導がある場所ならOKなのかなと思う」と続けた。

 内田さんは、海の安全性についてデータを示す。「水難事故の件数は、実は変わっていない。ほぼ横ばいだ。海水浴客があれだけいっぱいいた時と、今10分の1になったのに水難事故の数が変わらないということは、行っても行かなくても変わらない。むしろ行っている方がより親しんで経験値を積んでいく。行けば行くほど安全になるんだろうと思う」と語る。

 また、海ならではの魅力についても強調した。「水中メガネをして頭から潜ってもらうと、結構生き物がいる。野生の生き物と接しようと思ったら、海はかなり距離が短い。日本は四方を海に囲まれていることがマイナスのイメージとして語られることも多いが、砂漠がない、水が豊富にあるという恩恵を受けている。海水浴だけが激減していて、それ以外のマリンアクティビティはそんなに減っていないというデータもある。海に行ってドボンと入るだけのレジャーが減っているだけで、それ以外のことをもっと提案していく余地がある」と説明していた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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