この結果、わずか1秒差で広瀬九段の先手番に決定した。ここでも神がかった時間読みの力を発揮した弟弟子に対し、森内九段は思わず“痛っ”といった表情を見せ、「やられました。“3”で来るかと思って“4”にしたんですけど…」と苦笑いを浮かべるしかなかった。高度すぎる盤外の駆け引きに、視聴者からも「さすピロセ」「また1秒差か」「広瀬つえー」「いい狙いだった」「広瀬の入札がベタピンすぎてやべえなw」「さすがギャンブラー 強い」「もはや読心術」「広瀬の読みが神だな毎回」「なんでこんなにうまいのか」「どんだけうまいねん」「広瀬の1秒」「広瀬さんなんなのw」と興奮のコメントが相次いだ。
互いにフィッシャールールでの対局は初となる大一番。注目の盤上は相掛かりの出だしから進行し、森内九段が工夫を見せて珍しい序盤戦へと突入する。一時は広瀬九段にとって陣形をまとめるのが難しい展開かと思われたが、玉が自ら金に近づいていくという見事な指し回しを見せ、徐々にペースを握っていく。息つく暇もないスリリングな激闘の末、最後は広瀬九段が111手で熱戦を制した。
チームのストレート負けの危機を救い、絶対エースとしての意地を見せた快勝劇。白熱の同門対決は見事に弟弟子に軍配が上がった。敗れたとはいえ、森内九段も随所にトップ棋士の底力を示し、両者の熱量はファンを大いに魅了した。団体戦ならではの重圧の中、わずか1秒の差が勝負の分水嶺となる過酷な戦いは、見る者の心を揺さぶってやまない。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


