■元東京消防庁・警防部長が指摘する「爆轟」とは?プロパンガス漏洩の脅威
なぜ、地震の発生後にこれほどまで凄まじい大爆発が起きてしまったのだろうか。建物が壊滅的な打撃を受けたことについて、佐藤氏は通常の爆発とは異なる特異な現象が起きた可能性を指摘する。
「あれだけ大きな建物が壊滅的に破壊されているというのは、非常に奇異な爆発現象だと思いました。爆発にはいわゆる“普通の爆発”と、“爆轟”と言ってマッハを超えるような衝撃波が出るものがあります。あれだけの破壊をしたということは爆轟ですね。みなさん記憶に新しいのは福島原発の1号機から4号機ですね。あれは水素ガスの爆轟で、あれだけ頑丈な建物も破壊されました。あれが爆轟のイメージだと思います」(佐藤氏、以下同)
この爆発の原因について、佐藤氏は大型商業施設ならではの「ガス配管」の構造に着目する。
「考えられるのはやはりガスだろうと思います。イオンモールとかああいうところは食堂などが1つのフロアにたくさんお店を出していますから。中華料理店なんかは火力が、プロパンガスの方が都市ガスより2倍強い。(火力のために)プロパンガスを引くことがある。集合配管のような形でプロパンガスをいくつかの店舗が使っていた。それが地震で配管がずれて、プロパンガスが大量に漏れた可能性も考えられる」
さらに、爆発を悪化させたのが季節特有の「密閉空間」という環境だった可能性も指摘する。
「ガスには臭いがついていて、漏れているということを知らしめるが、これだけ大きなところで、しかも地震という特異な状況ですので、なかなかガスが漏れていることに気づくのが遅かったかもしれません。今は暑いので、窓を閉めて冷房をかけていますから、密閉されている状態というのが爆発には一番良くない状態ですね。お客を避難させた後、30分ぐらい経ってから爆発したということですので、やはりガスがある程度充満して、大量に爆発しやすくなった状態で引火したのではないかと思われます」
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