マンションよりもお値ごろ?「コンパクト戸建て」にファミリー層殺到
例えば、墨田区にある物件。最寄駅から徒歩3分の立地にある土地面積45平米・駐車場付きの3階建てで、内部には階段下のスペースや扉のないクローゼットなどを活用し、圧迫感を減らす工夫が凝らされている。価格は5000万円台後半と、マンションに比べて“お値ごろ”だという。
この人気ぶりについて、不動産の担当者は「同じような面積や駅からの距離感だと、東京23区内では1.5倍~2倍相当の価格になると想定される。(コンパクト戸建ては)早いものだと、HPに公開して数時間でお客様から注文のお声が入るという状況が、毎週発生している」と明かす。
こうしたコンパクト戸建ての需要増の背景には、「子育てするなら手厚い支援がある東京都内が良い」というファミリー層の強い需要がある。中室氏は、このような需要が東京の地価上昇に影響している可能性があると述べ、教育と地価の相関関係について次のように分析する。
「経済学において、住宅や土地の価格と学校教育の質がどのように関連しているのかという研究が多く存在する。お金持ちが住んでいるから地域の学校の質が高くなるという可能性と、地域の学校の質が高いから地価や住宅価格が上がるという両方の可能性が考えられるが、多くの研究では後者ではないかという因果関係が示されている。東京都は公立学校の質を高めようとしている側面もあるため、周辺地域の地価や住宅価格が上がるという現象が起きているのかもしれない」(中室牧子氏、以下同)
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