元バドミントン日本代表として活躍し、現在は解説などで活動する小椋久美子(43)。実家での母親の介護や短大での保育士資格取得を経て、地元・三重県で「子ども食堂」を立ち上げた。ABEMAの密着番組「NO MAKE」は、批判や自費運営の苦労を乗り越えながら、子どもたちの笑顔のために奮闘する彼女の日常に迫った。
2026年7月6日、激しい雨が降る三重県三重郡の公民館で、小椋久美子が立ち上げた「つぐみ子どもの食堂」の第3回目が開催された。同年5月にスタートしたこの食堂は、地元の公民館を借りて月に1度開催されている。
この日のメインディッシュは、未就学児のリクエストに応えて小椋自ら試作を重ねた手作りの「鶏つくね」。姉夫婦や地域の人々のサポートを受けながら、60食分の調理を進めた。メニューはつくねや寄付されたそうめんなど全5品で、子どもたちが食べられる量を自分で取るビュッフェ形式(子ども無料、大人300円)をとっている。「自分で食べる責任を持ってほしい」という思いや、100円ショップの七夕飾りで空間を楽しんでもらう工夫など、温かい配慮が詰まっている。あいにくの本降りにもかかわらず、開店前には40人ほどの列ができ、用意した60食はわずか1時間半で完売した。
子ども食堂にかかる1日約3万円の費用は、そのほとんどを小椋が自費で賄っている。自治体からの補助金制度もあるが、小椋はあえて使わない道を選んだ。「大切な税金でもあり、子ども食堂に対して『なぜ税金を使うのか』という声など、いろいろな声がある」と、その理由を語る。過去には「料理の提供が遅い」「品切れだった」という不満や、「売名行為や自身の価値を上げるためではないか」といった厳しい批判の声が届くこともあったが、小椋は「そう言われたとしても、自分のやりたいことを自分の力でやっていると堂々と言えるように。後悔したくない」と強い意志を持って向き合っている。
ただ人を傷つけないように
