■「どうせ言っても無駄」親の無関心が生む子どもの絶望感
父親がギャンブル依存症、母親が統合失調症という家庭環境に育ち、親戚の家で生活してきたというたまさん(30代・女性)は、体験格差の具体的なエピソードについて、「夏休みの自由研究で親が手伝ってくれないので一人でやらなきゃいけない。いざ展示されてみると、他のお友達よりも明らかにクオリティが低くて惨めで恥ずかしかった」。習い事についても、「やっぱり親に意欲がないとなかなか難しいし、そういった関心や成長を楽しみにしている様子も、親の中で感じられなかった」と語る。
その結果、「お願いするたびに断られている状況だったので、だんだん心も折れて、どうせ言っても無駄だなという状況になっていった」。夏休みの過ごし方を問われると、「家にいました。ずっと本を読んだり、図書館が好きだったので、図書館は自分で行けるし無料なので、そういった過ごし方をしていた」と振り返った。
貧困家庭で育った経験を持ち、格差問題を取材するライターのヒオカさんは、長期休みの孤立について「そもそも涼しい家にいること自体が難しい子もたくさんいる。エアコンを我慢していたり、ご飯が十分に食べられていなかったり、周りはみんな塾や旅行へ行く中で友達がみんな出払っていて孤立ということも起こりやすい。『家で涼しければそれでいいじゃん』という意見もあるが、孤独だったり思い出がないのは、良い悪い以前に単純に寂しい。共有するものがないのはすごく悲しい」と述べた。
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