■バブルから始まった億超えの借金、その経緯
かつみさんは借金の経緯について、「25歳の時にマンションを2680万円で買った。それがバブルで8000万円になったころ、銀行の支店長に呼ばれ、『これを担保に1000万円お借りしていただけませんか』と頭を下げられた」と振り返る。
言われるがままに1000万円を借り、証券会社の大学の先輩に預けると、株はみるみる増えていった。「知らない間に日経平均が2万8000円になった時にブワーっと儲けて3億円になった」と語る。しかしその後、3億円を元手に信用取引で9億円を動かしたところ、残ったのは1億7000万円の借金だけだったという。
さらに事態は悪化した。さゆりさん(57)は「かつみさんと同棲を始めてから、毎日のように督促状が届いて把握しきれず、1年かけてようやく一覧にしたら、43社からの借金があることが分かった」と明かす。不動産を担保に銀行から次々と借り、抵当権が第4順位まで入っていた物件もあったという。そこへかつみさんの父親が残した約10億円の借金が相続問題として降りかかり、一時は総額12億円規模にまで膨らんだ。
ただし、父親の借金については、10年前にプラスの遺産を受け取っていなかったことが功を奏し、半年後に相続放棄ができた。「12億から元々の2億の借金に戻った時、同じ借金でも2億だったら返せるとなった」とさゆりさんは話す。
■返済の転機となった「金利1%への借り換え」
