【WRC世界ラリー選手権】第10戦 ラリー・フィンランド(7月30日―8月2日)
世界ラリー選手権の第10戦が、8月2日までフィンランドのユヴァスキュラを中心に行われた。高速グラベルの今大会は予期せぬアクシデントが多発したが、中でもトヨタのエルフィン・エバンスが奇跡の生還を果たした脱出劇が注目を集めた。
ユヴァスキュラはTGR-WRT(トヨタガズーレーシング・ワールドラリーチーム)が本拠地を置く、チームにとっては第二の故郷とも言える場所。トヨタは万全の体制で5人のドライバーをエントリーしたが、現在ドライバーズランキングトップのエバンスにとっては、2021年と2023年に勝利を収めた得意なラリーでもある。
そんなエバンスが、SS14のステージ終盤にまさかのクラッシュを演じてしまう。ここは左コーナーの外側に窪みがあってヒョンデのティエリー・ヌービルもマシンを傾けた場所で、エバンスのGRヤリスも、右リアが沈んだ瞬間、車体が横転し、宙を舞いながら3回転して地面に落ちた。
「リアウイング、そしてフロントも大きなダメージ!」と実況の笹川アナが叫び、乗員の身を案じてしまうほどのマシン損傷だったが、エバンスはなんとかコースへ復帰しようと試みて奮闘。しかし、マシンはコース手前にあった深い側溝にフロントから落ちてしまった。
総勢30人以上の“妖精”が総力をあげ救出
