「応募してほしいと言ったのに」スカウト来たのに書類も通らず、50社応募も面接は10社 転職活動中の当事者が語る“スカウトサービス“のモヤモヤ…転職エージェントは「言葉のイメージのズレ」を指摘

わたしとニュース
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■「スカウト」すれ違いの原因 採用する企業側は必死

 通常の転職サイトでは求職者が自ら検索して直接応募し、エージェントサービスではアドバイザーが介在して強みの分析や求人の紹介を行い、内定まで伴走する。これらに対し、スカウトサービスは、登録した情報をもとに企業側から声がかかる仕組みだ。

 小堀氏によると、このスカウトサービスのメリットについて「自分が知らなかった、考えていなかった企業やポジションから声がかかる可能性がある」「応募という主体的なアクションをとらなくても自分の市場価値を確認するきっかけになる」という。dodaのスカウトサービス利用者は、2019年7月比で2.9倍に増加している。

 川口氏も、スカウトサービスのメリットとして、「すぐに転職するつもりがなくても、サービスに登録をして定期的に職務経歴書をアップデートし、どんなオファーが今の自分に来るか、キャリアの棚卸しとして利用する人も多い」と語った。

 しかし、転職市場の急激な変化がミスマッチを加速させている。dodaの転職サービスにおける求人倍率は2.55倍で、IT・通信のエンジニア職に限定すると11倍という超売り手市場だ。企業側は「待ち」の姿勢だけでは採用が難しく、スカウトサービスで積極的にアプローチせざるを得ない。また、同業他社との争いでもあり、まずは間口を広げて多くの人にスカウトメールを一斉に送信する状況が生まれていると考えられる。

 また、川口氏は「採用市場でAIが使われるようになり、AIによる機械的な振り分けが行われていることも、ミスマッチができる土壌になっているのではないか」と推測する。自身も直近まで採用業務に携わっていた立場として、「とにかく自社を知ってもらい、良い人を採用したいという企業側の気持ちはすごくよく分かる。転職求人倍率がどんどん上がっている中で、企業側も必死により良い人を採用しようとしていることが、すれ違いのきっかけになってしまっているのではないか」と企業の事情に理解を示す。

 その上で、今後の採用のあり方について「エージェントを使いつつ、個人的に良い人がいたら紹介してほしいと周囲に聞いたり、リファラルのイベントを開催したりしながら、より良い方とのマッチングの精度をどう上げていくかが重要」と語った。

(『わたしとニュース』より)

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