■今も続くマムダニ氏人気 ニューヨーク市内の反応は
ニューヨークの教会で20年以上暮らし、マムダニ氏を支持するゴスペル音楽プロデューサー・牧師の打木希瑶子氏は、政策の中でも特に家賃凍結を評価する。「昔から住んでいる人たちが、家賃があまりにも高いからとニューヨークを出なければいけなくなるのは不平等」と語る。
また、公約の一つである市内のバス全面無料化についても「バスを利用する方というのは車がない人、あるいは駅から遠いところに住んでいる方。そういう方々のための政策はやっぱりいい」と述べる。物価については「仕事ができない人とか高齢者の方にはとてもいいと思う」と市営スーパー構想にも期待を示した。
さらに打木氏は、アジア系の市長が誕生したことの意味を強調する。「コロナの頃は本当に大変で、ブロンドのカツラをかぶって外に出ていた。実際、友だちは見知らぬ人から道を歩いているだけで殴られる恐ろしい体験をした。アジア系の市長が誕生したというのは非常に嬉しい」と明かす。治安改善についても「殺人事件が減少したというニュースが流れていて、そういうデータを目にすることで安堵感がある」と話す。
NewsPicks・ニューヨーク支局長の森川潤氏もニューヨーク市の在住者として、マムダニ人気の持続を肌で感じると述べる。「当選した瞬間に絵本が配られまくり、うちの娘も読まされるほど。とにかく人気のある市長だというのは持続している」という。
家賃上昇には「私が住んでいたエリアは7年前からすると2倍近くになっていて、過剰だと思う」と指摘。「普通の人は住めないなというのは日本どころじゃないレベルで感じている」と語った。
富裕層流出については「課税強化を発表した際に反発はあって『出ていく』と叫んでいた人はいたけれど、当選前に叫んでいた人はほぼ出ていっていない」と語る。フリーアナウンサーの柴田阿弥氏も「税金だけで居住を決める人は少なくて、治安とか教育、仕事とか複合的な面があると思う。現時点では大きな流出は起きていないというのが私の感覚」と見方を示した。
マムダニ氏の戦略について森川氏は「アフォーダビリティ(手頃さ・安さ)というので全部攻めてきて、その一点突破で勝った人間」と分析する。「カルチャー、ジェンダー、差別、移民の話をほぼせず、お金の話だけをしてきた。ウォーク(意識高い系)と批判されることは1個もしてこなかったと思う」と述べ、その戦略的な絞り込みが幅広い支持を集めた理由だと説明する。
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