■ひろゆき氏「スキルないまま辞めるのは無謀」
2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は、早期退職をめぐる問題の本質をこう指摘する。「早期退職は、その会社・組織を辞めても他でも有効なスキルや能力、コネクションを持っている人がやるべきことだと思う。それも分からないで辞めたら、無職になるのは当然。早期退職制度の問題というよりは、スキルがないのに辞めてしまった人の問題ではないか」。
30年以上務めた公務員を退職し、現在は清掃アルバイトのエーショー西郷さん(55)は、2024年6月に53歳で早期退職した。「定年でもらえる退職金を53歳で受け取れる」という好条件に加え、職場での悩みも重なり、退職を決意。退職金と貯金を合わせて3000万円ほどあったため、すぐには再就職せず、まず動画編集スキルの習得にチャレンジした。しかし、入会金含めて50万円ほどを費やしたオンラインスクールも実を結ばず、50代の新人に仕事の依頼はほとんどなかった。
続いて挑んだ就職活動でも、経験を生かせるはずの地方公務員(自治体の会計年度任用制度)への応募で8連敗。現在は清掃の仕事に就いている。ただ、9月からは元職場に再雇用してもらう予定だという。西郷さんは「正直、辞めてもなんとかなるだろうぐらいの気持ちだった。ただ現実に収入が全くないと不安になる。焦りが焦りを生んでうまくいかなかった。スキルがないのに辞めるのは、本当に無謀だったとよくわかった」と振り返る。
ひろゆき氏はこうした状況を受け、「早期退職して、本当に働かないで幸せそうな人を僕は2、3人くらいしか知らないんですよね。大抵の人は暇になって孤独に耐えられなくなって仕事を始める」と語る。さらに「50代くらいでまだ動ける時に退職して引退はできないという現実をみんな知った方がいい」と話した。
■「孤独感に苛まれている」「キャリアは掛け算」退職後の現実
