対局開始時から斎藤六段は134bpm、菅井八段も125bpmと、ともに高い数値をマークして静かに闘志を燃やす。盤上で本格的な戦いが始まると、両者は示し合わせたかのようにジャケットを脱ぎ捨てて完全な戦闘モードへと移行した。斎藤六段の心拍数はすぐに140bpm、150bpmと大台をオーバーし、心拍王としての面目躍如といった立ち上がりを見せる。斎藤六段も十分な駒組を進めていたが、仕掛けの先に誤算が生じたのか、徐々に形勢が傾き始めた。
そして中盤以降、菅井八段が完全にペースを掌握。すると、菅井八段の心拍数がぐんぐんと上昇し、あっという間に“心拍王”を抜き去って160bpmを突破したのだ。ついには、この日の準決勝での最高値となる165bpmをマーク。菅井八段が“心拍王”のお株を奪う衝撃の展開に、視聴者も騒然となった。
ABEMAのコメント欄には「心拍数も低いしどうした」「お株を奪われた」「心拍数まで負けるなんて…」と斎藤六段を心配する声や、「菅井のほうが心拍高いのね」「ガイスー心拍王も狙える」「まさかの新記録!?」「将棋でも心拍数でもアストに圧勝だ」「菅井こんな高かったっけ」と予想外の白熱ぶりに大盛り上がり。両チームの控え室も、盤上の熱気とリンクする高い数値に大いに沸き立った。
盤上でも、菅井八段は自身の持ち時間を減らさずに圧倒し続け、95手で快勝を収めた。試合後、エンディングのインタビューに応じた斎藤六段は「対戦相手の顔を見てると結構闘志が湧いて。少し見つめてから対局に臨むようにはしてます」と、自らの心拍数を上げる独自のルーティンを明かしたが、この日は不発。将棋の内容はもちろんのこと、画面上の数字でも圧倒的な熱量を見せつけた菅井八段の気迫が、無敵艦隊の快進撃をさらに加速させる結果となった。
◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)


