しかし、昼食休憩明けからは一転して盤上の動きがピタリと止まる。互いに技の掛け合いから後手の攻め、先手の受けという構図になり、午後は両者ともに長考合戦へと突入。激戦へ向けて極めて慎重に読みを入れる息詰まる時間が続いた。局面はすでに中盤から終盤の入り口に差し掛かっており、ABEMAの中継で解説を務めた阿久津主税八段(44)は「どの手もリスクがある」とコメントし、盤上のギリギリの折衝を解説した。
午後6時を回り、立会人を務める深浦康市九段(54)が定刻の封じ手時刻となったことを告げると、手番の藤井王位は約1分後に「封じます」と応じ、対局が指し掛けとなった。
序盤の猛スピードから深い長考の削り合いとなった本局だが、この封じ手時点でABEMAの「SHOGI AI」の形勢判断は両者「互角」の数字を表示している。藤井王位がタイトル防衛に向けて「王手」をかけるか、伊藤二冠が意地を見せてスコアをタイに戻すか。全く互角のまま迎えるあすの2日目に、どのような盤上ドラマが待ち受けているのか注目が集まる。持ち時間は各8時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲伊藤匠二冠 4時間44分(消費3時間16分)
△藤井聡太王位 4時間(消費4時間)
(ABEMA/将棋チャンネルより)




