産後「何も言わずに消えていっていた」連絡が途絶えた友人たち…漫画家・鳥トマトが描く「見えていなかった地獄」漫画の持つ力とは

わたしとニュース
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批判の声も…なぜ描き続けるのか

 「あるあるすぎて笑えない」といった批判的な声も寄せられる中、なぜリアルな日常を描き続けるのか。そのきっかけは、出産を経験したことで気付いた「見えていなかった世界」の存在だと話す。

「自分と同じタイミングで出産した友人が産後の回復がうまくいかず音信不通になったり、やむにやまれぬ理由で復職できなかったりする人が結構いた。彼女らは特に何も言わずに消えていっていただけだと気がついた」(鳥トマト氏、以下同)

 鳥トマト氏はこの気づきを忘れないよう、形に残さなければと考えたという。

「普通の人はそんなにドラマチックに生きていないと思うが、人生に1回くらいは『絶対今日のことは忘れない』という日があると考えている。人のそういう1日を描けたら、素晴らしいなと思っている」

しかし出産直後は、自身も「人としての最低限度の暮らしが保証されていない」と感じるほどの過酷な状況だったと振り返る。

「(子どもが)0歳のときは自分が生きるのに必死すぎて、友人から連絡が来なくても『おかしいな』程度しか思わなかった。1年ほど経ってから、実は彼女たちがすごく大変な状況だったと知った。本当に大変なときは一番仲のいい友達にすら連絡ができなくなるとよくわかった。よく『辛いなら言えばいいじゃん』と言う人もいるが、当事者はそんな状態にすらないということを、(漫画執筆時は)わかってほしかったのだと思う」

“リアルすぎる描写”の裏側は…
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