「承認されたい」ロマンス詐欺被害にあった名誉教授(70)が赤裸々告白…「警察に行くように」弟の忠告を無視しSNSで知りあった自称「愛子」にのめり込んだワケ

わたしとニュース
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■周囲の忠告を遮断させた「詐欺師のアドバイス」と当事者心理

 すっかり日常の一部になっていた愛子とのやり取り。しかし、その存在を周囲に話すことはなかったという。

「私の方は特段そのことは他の方には話していないし、LINE上のやり取りなので、他の方に気づかれることもなかったと思う。弟は『法テラスや警察に行くように』と言ってきたが、愛子の方から『弟は結局助けてくれないから無視するように』『関わるな』というアドバイスがあった。私が愛子の方のアドバイスを受け入れた」

 この一連の事例を受け、三輪氏は被害者の心理的な側面から分析する。「やっぱりウキウキしていたから気づかなかったのだろう。後出しにはなってしまうが、自分の心が(相手に)動いてしまっているのだから」。

 また、「このロマンス詐欺被害は、詐欺だとわかった後に見ているから『ここがポイントだった』とわかるけど、渦中にいて現在進行形で被害に遭っている時にはなかなか気づきにくいと思う」と指摘。

 さらに、被害の土壌となる「孤独」については、誰もが無関係ではいられないと説く。「孤独と言ったらみんな孤独。孤独を抱えていない人はいないから、どんな人でも時と場合によっては、言葉に突き刺さるというか、響いてしまうことがあるから、どんな人でも被害に遭う可能性がある」と語った。

 高倉氏が定年退職後に日常的な人との接触を失い、愛子とのメッセージにのめり込んでいった経緯、そして周囲の忠告が耳に入らなかったことについては、「自分が望む答えがもうある。愛子が真実の愛を自分に持ってくれているということが前提になってしまっている」と分析。

 その上で、「本当はその前提がおかしいが、これは本件だけに限らず『前提が間違っているよ』『あなたが間違っているよ』という指摘は、やはり人はなかなか受け入れがたいものだと思う」と語り、自らの信じたい現実を否定されることに対する人間の心理的な抵抗感が、被害からの脱却を難しくしている要因であると指摘した。

(『わたしとニュース』より)

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