■親に対する“思い込み”…70代女性の事例も
子が親をロマンス詐欺から守る上で、最初のハードルとなるのが「子ども側の思い込み」だ。三輪氏は「いい年して親がワクワク・ドキドキしたり、恋心を抱くなんてことはおかしいと、子どもの方が“あり得ない”を前提にしてしまうと気づくことができない」と指摘。
さらに、「親子関係は長い時間をかけて形成されるため、子から親に対するイメージはなかなか転換できず、そこに思い込みも入ってしまう。その思い込みを捨てて、一人の人間、一人の老人として親が恋心を持つことも自然だという、受け入れがたい思いを受け入れた上で進まなければならない」と述べた。
実際に、一人暮らしの70代の母親がロマンス詐欺に遭っているのではないかと疑われているAさんの事例がある。
Aさんの母親は、10年ほど前に家の新築資金として300万〜400万円を知人男性に預けたという。しかし、その知人男性は「コロナで物流が止まった」「ウクライナ侵攻で物資不足」などと話しており、いまだに家は建っていない状態だ。それにもかかわらず、母親からは「この知人男性と再婚するかもしれない」とも言われているそうだ。
もともとAさんは母親と疎遠だったが、この件があってから2年近く前から連絡が途絶えてしまっており、親子関係にひびが入ってしまっているという。
60歳以上の被害は前年比5割増、男性の被害件数は女性の2倍以上こんな記事も読まれています
