盤上で火花を散らす棋士たちにも、ひとたび勝負を離れれば心温まる友情のドラマがある。8月22日に生中継された将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」の準決勝第2試合は、激しい総力戦の末に北関東ブリッツァーズが5勝2敗で九州サザンフェニックスを撃破し、見事に決勝進出を決めた。ヒリヒリとするような真剣勝負が続く中、第2局では両チームの同世代による“仲良し対決”が実現し、微笑ましいエピソードが視聴者の心を和ませた。
盤に向かったのは、北関東の三枚堂達也七段(33)と、九州の佐々木大地七段(31)だ。対局前のインタビューで三枚堂七段は「大地さんにはプライベートでもいろいろと良くしてもらっているんです。この前も山を登った時に私の荷物を持って登山してくれた優しい男なんです」と、意外な休日エピソードを披露した。
これに対し、佐々木七段が「(荷物を)山に置いてきてしまえば、今日不戦勝だったかも(笑)」と見事な切り返しを見せると、ファンからは「二人仲良しなんだね」「自分で持てよw」「荷物持って登山はキツイやろ」「召使いかよw」「まいどーの若さで荷物持ってもらうなよw」「え漫才してる?」と爆笑と愛あるツッコミのコメントが殺到した。
ユーモア溢れる舌戦から一転、対局前の入札では互いの遊び心とプライドが交錯する。三枚堂七段が「私33歳なので、33秒をやってみたいです。先手、後手どっちになるか微妙なところですが、ラッキーナンバーということで!」と入札すれば、佐々木七段は「後手番でやりたい戦法があるので、控えめな秒数でやってみようかな。チーム名の“サザン”(3×3)ということで9秒で」と応じる。結果として三枚堂七段が先手番を獲得したが、それぞれのこだわりに視聴者も「面白い」「仲良し対決いいね」と大盛り上がりを見せた。
盤上では明暗が分かれた二人だがその絆の深さは将棋ファンの間では有名
