行政による「トー横」支援の限界と民間NPOの役割 大空幸星氏が語る“中間”の必要性「トー横は困っている人が可視化されて集まっている場所」

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■公金事業の「お堅さ」と現場の壁…大空幸星氏が指摘する行政支援の限界

大空幸星氏
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 NPO法人「あなたのいばしょ」を設立した大空氏は、東京都などが運営する相談施設「きみまも」をはじめとする行政主導の支援事業について、構造的な難しさを指摘した。

 「東京都や国の税金を使って運営している施設としては、トー横にいる子たちにスマホの充電やトイレの利用のためだけでも立ち寄らせるような運用は本来の趣旨と異なり、かなり挑戦的。本来は『ちゃんとした大人が見守り、指導・支援すべきだ』という意見が世間には非常に多いからだ。しかし、当事者の若者からすれば、面談のような形になり『支援臭しかしない』と感じられてしまう。行政が直接現場で対応しようとしても堅苦しさが生じ、限界がある」。

 その上で、「行政が現場で直接支援を行う必要はない。行政が究極的にやるべきことは、予算を出すことだ」と主張。行政が自ら現場運営を抱え込むのではなく、資金の出し手として機能すべきだとの見解を示した。

 一方では、治安悪化や防犯上の理由から路上排除が議論されがちなトー横という場所について、支援の観点から独自の意義を強調した。

 大空氏は言葉を選びながら、「言い方はすごく気をつけなければいけないが、世の中において、本当に困っている人が目に見える形で可視化されないケースは圧倒的に多い。それに対してトー横は、困っている人が可視化されて集まっている場所だ。目の前に支援を必要とする人がいるという意味では、支援者側から見ればこれほどありがたい支援現場はないのではないか」と語った。

 単に治安上の問題として路上からの排除や散逸を図るのではなく、課題を抱えた若者が集まる現場そのものを捕捉し、適切な支援の手を差し伸べる足がかりにすべきだという論点を提示した。

■トー横と行政の「中間」に立つ民間NPOの役割と「ゼロの支援」
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