事件捜査のプロ「まさしく珍事件」
では、いったい誰が何の目的で行ったのか。“捜査3兄弟”がこれまでの知見を元に推理した。まずは犯罪心理学のプロフェッショナルである、犯罪心理学者の出口保行氏。「食品関係の業者が、何らかの理由で処分に困り、手っ取り早い解決方法として不法投棄した」と予想する。
「これだけの量が投棄され、持っているということを考えると、食品関係の業者が処分に困ったのかなと感じる。手っ取り早い解決方法として、不法投棄した。心理学的には、背景に“センセーションシーキング”という現象が起きているのではないか。センセーションは刺激、シーキングは追い求める。『こういうことをするとドキドキする』『人から注目される』といった気持ちが働いていることは考えられる。あえて等間隔に置いたり、一気に投棄した後、時間を置いて、また捨てたりということは、センセーションシーキングの大きな表れなのかなと考えている」
続いて、事件捜査のプロフェッショナルである、元徳島県警捜査1課の秋山博康氏は「パンの量、並べ方から見て、野生動物の餌付けしか考えられない」と考える。
「まさしくこれは珍事件。自分も実際、徳島県の山道に生ごみが毎日のように捨てられ、廃棄物処理法で捜査をした。張り込みで検挙したが、その容疑者を取り調べたら、野生動物に対する餌付けが目的だったと自白した。今回パンというのが珍事件だが、並べたり置いたりは私が検挙した被疑者と同じで、餌付けしか考えられない」
科学捜査のプロフェッショナルはどうか。元京都府警 科学捜査研究所 法医科長の矢山和宏氏は、「あえて変なものを置き写真を撮らせるストーカーの手口に似ている。注目を浴びたい愉快犯とも考えられる」とする。
「中目黒の場合は、ハトやネズミといった動物が食べやすいようにカットされていたが、鳥取の件は1斤や半斤のように、大きい形でそのまま置かれている。そのため、愉快犯や模倣犯みたいな形で、複数の人がこうした状況を作り出して、SNSなどに利用していることも考えられる」
(『ABEMA的ニュースショー』より)
