■電話とネット予約、対面とオンライン診療の違い
府中こころ診療所の院長で精神科医の春日雄一郎氏は、「精神科の役割は2つある。1つは重症になるのを防ぐ予防。もう1つは重症になったときの対応。これは分けて考えたほうがいい」と説明する。重症の場合は精神科救急のルートがあり、東京都では「東京都保健医療情報センター(ひまわり)」などの相談窓口もあるが、あまり知られていないという。
初診が取りづらい理由については、「初診は最低30分という長めの枠が必要になる。再診の患者がすでに多い場合、枠がないこともある。うつ病だと経過が1年、2年かかることも当然にある」と述べる。
予約の手段についても課題がある。春日氏は「電話には弱点があって、切迫していてもなかなか伝わらず、疲弊して終わってしまう場合もある。最近はネット予約もあり、東京などでは比較的早く予約を取れることが多くなっているが、その場合は切迫感が伝えにくい。どちらも一長一短だ」と話す。オンライン診療についても、「対面でないと伝わらない場合もある」と指摘した。
■「精神科医でなくてもできること」の認知が必要
