将棋の伊藤匠王座(叡王、23)に広瀬章人九段(39)が挑戦する第74期王座戦五番勝負第1局が9月2日、神奈川県秦野市の「元湯 陣屋」で行われ、広瀬九段が伊藤王座に99手で勝利し、シリーズ先勝を飾った。
本局は振り駒の結果、広瀬九段の先手番でスタート。戦型は注目の「相掛かり」となり、広瀬九段が用意した作戦へと誘導して早々に駒がぶつかる展開となる。この激しい出だしに対し、後手の伊藤王座は早い段階で2時間以上もの持ち時間を投入して深く読みを入れた。昼食休憩明けには早くも終盤戦へ突入する変化も見込まれていたが、盤上では息の詰まるような激しいラリーが繰り広げられた。互いに驚異的なバランス力を発揮して形勢は全くの不明となり、ABEMAの「SHOGI AI」も互角の数字を表示したまま夜戦へと突入した。
その後も終盤まで優劣不明の激戦が繰り広げられたが、広瀬九段が手厚い指し回しで徐々に主導権を握っていく。伊藤王座も逆転を目指して懸命の粘りを見せたものの、先に持ち時間を使い切り一分将棋に突入。最後はリードを奪った広瀬九段が冷静に押し切り、王座初奪取に向けて大きな1勝を手にした。
伊藤王座、広瀬九段の終局後コメント




