将棋の第85期順位戦B級1組5回戦が9月3日、東京・千駄ヶ谷の「将棋会館」で行われ、渡辺明九段(42)が佐藤康光九段(56)に141手で勝利した。この結果、渡辺九段のリーグ成績は5勝0敗、佐藤九段は2勝3敗となった。
名人経験者同士による注目の一戦は、渡辺九段が制した。両者にとって51局目の公式戦対戦となった本局は、後手の佐藤九段が向かい飛車を志向。しかし、渡辺九段が先に主導権を握ることに成功すると、後手からの有力な手がないと見るやぐんぐんと勢力を拡大させた。苦戦を強いられることとなった佐藤九段は勝負手を繰り出したが、成果を見出すことはできず、渡辺九段が押し切って白星を手にした。
ABEMAでテキスト解説を務めた大平武洋六段(49)は、「お互いに自陣角を打っての勝負となりましたが、銀冠の厚みを生かした渡辺九段が玉頭戦を制しました」とコメント。「佐藤九段としては、飛車角交換以後のバランスの取り方が難しい将棋で、馬を作って反撃したものの、その馬を自陣飛車で取られてしまったのが大きかったと思います」と総括した。
勝利した渡辺九段は、9月24日に予定されている6回戦で菅井竜也八段(34)と対戦する。佐藤九段は澤田真吾七段(34)と激突する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





