上智大生殺害・放火事件から30年 遺族が明かす無念と「1万回」の祈り

ニュース解説
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マッチ箱に残された犯人の痕跡と進展する捜査

 警視庁はこれまで延べ12万2000人の捜査員を動員し、現場付近で目撃された不審な男の行方などを追ってきた。近年の捜査では、犯人が放火の際に使ったとみられるマッチ箱から、新たな事実が判明している。

 マッチ箱にはA型の血液のほか、親指とみられる跡が残されており、犯人が腕などに負傷した後に拾った可能性が浮上した。さらに軍手の模様のような跡も付着しており、指紋を残さないよう対策を講じていたとみられている。

 殺人事件の公訴時効が廃止されて以降、賢二さんは「今日か明日かと犯人逮捕を心待ちにできる環境になった。今だって『犯人が見つかりました』と電話があるかもしれないという期待感を持って30年目を迎えた」と警察の捜査に望みを託す。

80歳を迎えた父親の危惧 「風化」と闘い続ける決意

 80歳になった賢二さんがいま最も危惧しているのが、事件の「風化」だ。

 事件現場周辺の風景は当時から大きく変わり、住宅の建て替えが進んだ。事件後に生まれた人がいま30歳を迎えるなど、地域の住民も大きく入れ替わっている。

 「当時を知る人が少なくなり、遺族として一番恐ろしいのは事件の風化。それを食い止めるためには、メディアを通じて私たち遺族が常に発信し続けることが最も重要だと考えている」

 どれほど月日が流れようとも、真相究明と犯人逮捕を願い、賢二さんはこれからも声を上げ続ける。

(ニュース企画/ABEMA

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