トレカ、限定品…後を絶たない転売行為は悪なのか 肯定派「個人のモラルの範囲で稼ぐことを責められるのは心外」否定派「子どもの笑顔を奪ってまで金を得たいのか」

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■経営学者が指摘する転売の問題点

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 経営学者でやさしいビジネススクール学長の中川功一氏は、転売そのものは違法行為ではなく、企業が行う卸売と本質的に変わらないと前置きしたうえで、問題の核心は別の点にあると指摘する。「問題になるべきは買い占め行為だ。川の上流で水の流れをせき止めて、下流の人たちに『水が欲しければペットボトル1本5000円でどう』とやっているわけだから、この行動に正義はない」と述べる。

 プロデューサー・若新雄純氏は「大手アセットマネジメント会社が上がりそうな株を一気に買い占めして値段を上げ、寝かせてから顧客に売るという行為は、雑貨やおもちゃの転売と根本的に違うのか」と問いを立てた。これに対して中川氏は「株式においても仕手筋という買い占め行為は違法だ」との見方を示し、「巧妙にやられて取り締まられていない状況がある。私に言わせれば本質的にどちらも問題だ」と応じた。

 そのうえで中川氏は、法律はあくまで「しなければいけないこと・してはいけないこと」のマストとマストノットの世界であり、社会はそれより広い「すべきこと・すべきでないこと」の共通理解によって成り立っていると説く。「感情論でものを考えることはむしろ大切だ。法律の制定を待つ前に、どういう行為が社会として求められているのかを議論した方が生産的だ」と語る。さらに「お金の選び方・残し方・巡らし方という3つの倫理観が大切で、自分が何を残し、誰を潤わせ、どういう人格でありたいのかを検討する必要がある」と述べた。

■転売のモラルはどこに
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