■85店舗分の号外・特売POPをほぼ1人で制作、コスト削減分を価格に還元
「焼き鳥 焼き鳥3種盛り合わせ」といった重複、焼きそばのような質感のたこ焼き…時々出るエラーは多めに見つつ、チラシやPOPにAIを最大限活用する方針を取っているのがスーパーマーケットチェーン「コモディイイダ」だ。首都圏で85店舗を展開しているが、制作しているのはほぼ一人だという。
この制作を担当しているコモディイイダ販売促進部・会沢陽之介統括部長に、実際の店舗に出ているPOPなどを元に、その狙いを解説してもらった。
「こちらは149円の『9』が小さい。『なんでこうなるんだろう』とは思うが、あまり気にしない」「本当は『売れてます』と書くつもりが、POPの表記は『売れます』となっているものも。でも、まあいいやと思って。『売れます』でも『売れてます』でもどっちでもいいかと」と語り、値段が違う、などの致命的なミスでない限り、客にきちんと伝わればOKとしているという。
その一方で、AIっぽさを軽減するための工夫も凝らしているそう。「399円弁当を始めて、そのPOPを作ってほしいと言われて作った。これは一生懸命、自分なりにAI感をなくして作った。AIっぽすぎて、手抜きだと思われるのは嫌だと思ってあえてシンプルなものを作った。ちょっとしたプライドです。結局AIなんですけど」(会沢氏)
チラシについては、新聞の折り込みに入るような通常のチラシはこれまで通り業者に依頼し、1カ月ほど前から準備を進めているが、急な特売や号外チラシなどの制作にはAIを導入しているという。
同社でAIを導入した最大の理由は、制作コストを削減し、それを商品の安さに還元するためだ。会沢氏は、「外注してデザイン料が2万円ぐらいだとすると、号外チラシで2万円赤字切るのと一緒になってくる。その分は店頭の商品価格にもちろん入ってくる。私が作れば(コストは)給料の内に入っている」と説明した。
AIの利用はSNSなどでも公表しており、また著作権には十分配慮したうえで使用しているという。
従業員の業務削減と迅速な仕入れ⇒販売の実現
