キックの試合で精密な左カウンターが生み出したまるで“欽ちゃん走り”のような衝撃ダウンに「足すごい角度に」「“欽ちゃん走り”のよう」「人形のように」など放送席とファンがざわついた。
9月12日に東京・国立代々木競技場 第二体育館で開催された「K-1 WORLD MAX 2026」の林健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と村越優汰(湘南格闘クラブ/M‘S GYM)の対戦は、村越が3ラウンド判定で勝利。2ラウンドに奪った衝撃的なダウンが勝敗を決定づけた。
K-1 WORLD GPフェザー級王者とRISEバンタム級王者と両団体でチャンピオンとなり、K-1で武尊とも激戦を繰り広げた村越の引退試合。相手は元K-1 WORLD GPライト級王者の林、2022年以来4連敗と低迷から脱出したい。
1ラウンドは林の猛攻、強いプレッシャーから右のパンチで村越を追い込む。村越もラウンド後半カーフキック、前蹴りなどテンポを変えて反撃。林がやや優勢だったが、手数はほぼ互角のままラウンドを終える。
2ラウンド、序盤はハイプレッシャーの林に対して、村越はサークリングしながらカウンターのカーフで返す構図。林が徐々にヒザ、ボディと突き刺し、インローも効き始め「ボディ効いた」「足も効いている」「村越の前脚が…」とファンから村越の劣勢コメントが並ぶなか、村越の“一撃”が試合の流れを変える。
残り1分、コーナーを背に防戦状態だった村越がボディへのミドルからコンパクトな左ストレートをカウンター気味に打ち抜く。この一撃で攻め続けていた林の足がピタリと止まり、バタバタと“欽ちゃん走り”のような状態から前のめりにダウンを喫した。
思わぬ形で足元をすくわれた林は苦笑い。ABEMA解説の佐藤嘉洋は「強いパンチじゃないように見えましたけど“ドンピシャ”のタイミング、林効いてますよ」「狙いすましたというか、狙ってないね…必死に出した今までの30年積み上げてきたワンツー。魂でしたね」と村越のパンチを評価した。
スローリプレーでも、カウンターでこのタイミングしかないドンピシャの一撃にゲスト解説・ゆうちゃみが「足すごい角度になってびっくりしました」とコメント。これに実況も「人形のように倒れた…」と表現。攻め一辺倒だった流れを、ひと振りで断ち切られた林の痛恨のダウンには「絶対勝つ流れからアッサリ倒れるのか」「ドンピシャで貰ってる」と惜しむ声が並んだ。
最終第3ラウンドは、村越が最後のリングを惜しむような壮絶な打ち合い。林も近い距離からヒザ、ボディを全力で打つと村越も渾身のヒザ、フックと合せ鏡のような攻撃で応戦。残り1分、勝利に飢えている林は、コーナー串刺し状態で村越に渾身のワンツーを打つが、村越も意地のパンチで応酬。足を止めて打ち合う姿勢に、ファンからは「髙山ドン・フライみたいだ」「最後まで打ち合え!」と声援が飛んだ。
試合は判定で3-0(28‐29/28‐29/28‐29)で村越の勝利。後半は林の猛攻が目立ったが、村越の奪ったダウンが試合を決めた。勝った村越は妻でDEEPJEWELSなどで活躍する女子MMAファイターの(山崎)桃子さんと9月10日に入籍したばかり。格闘カップルらしい引退試合に妻をセコンドに付ける異例ぶりも目立ったが、愛妻の前で有終の美を飾った。
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