■「子どもが好きだから教師になったわけではない」直面する子育ての過酷な現実
地方都市在住の中学校教師・森安奈さん(35)は、「私が教員になろうと思ったのは、生徒に国語を教えることをやってみたくて。なので、子どもが好きなので教師になったわけではありません」と語る。
学校現場での実態について、「今の生徒はみんなスマホを持っていたりSNSをやっていたりするので、そこで人間関係がこじれてしまい、保護者がSNSのスクリーンショット画像を持って学校に駆け込んでくることもしょっちゅう。夜遅くまで話すこともあります」と明かす。
こうした環境に身を置く中で、「一筋縄ではいかない子育ての現状を目の当たりにする環境にいると、『もし自分の子どもがいじめにあったらどうしよう』『自分の子どもはクラスでどの立ち位置になるの?』などと考えてしまい、子どもを持ちたいとは思えなくなってしまいました」という。
これに対し、月岡氏は「職業的に『子どもが好きでしょ』『あなたも子ども欲しいでしょ』と言われてしまいやすい中で、子どもを持つことに前向きになれないと言うのは苦しいことだと思う」と推し量る。その上で「森さんは自分の生徒たちに本当に真剣に向き合って、一生懸命に先生をされている。良いところも悪いところも心底わかっているからこそ踏み切れないという、そういう苦しさがある」と森さんの葛藤に理解を示した。
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