平成初期に登場した"未来予知"は、AIが日常になった2026年現在でもまったく色褪せていない。それどころか「セルアニメのアクション作画の最高到達点」とも言われる本作の創造性は、私たちの想像をはるかに超えてくる。1枚1枚人の手によって描かれたセルに宿る、アニメーターたちの魂と創造力。神々の集結が生んだ、いまもなお未来を感じさせる世界を堪能してほしい。
35年前に描かれた未来が、いまなお“未来”を更新する。『老人Z』を、ぜひ4Kリマスターで味わっていただきたい。
また、大友氏が手掛けた題字と、描き下ろしによるビジュアルが公開された。今回さらに、1991年の『老人Z』制作当時に解禁された特報映像も、当時のまま解禁されている。テキストの羅列のみで構成された、時代を感じさせる特報映像は、平成初期の空気感をそのままに、本作が刻んできた歴史を感じ取ることができる貴重な映像となっている。
作品紹介
ボランティア実習で独り暮らしの老人・高沢の世話をする看護学生の晴子。ある日、厚生省が高齢化社会に向けた新事業「Zプロジェクト」を発表する。在宅独居老人を介護する全自動看護ベッド、Z-001号機。超小型原子炉によって稼働するこのベッドは、コンピュータを搭載し、食事、入浴、排泄、運動からテレビ、電話、オーディオまでを完備し、老人を孤独から解放するという画期的なマシーンだ。
そのモニター第1号に高沢が選ばれ、複雑な思いを抱く晴子。発表会で、Zに体を洗われ、食事や運動までさせられる高沢の姿を見た彼女は、老人が機械にがんじがらめにされているようで、痛々しさを感じる。学校に戻った晴子は、パソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見。「おじいちゃんだわ」。大胆にもセンターへ忍び込み、高沢を救い出そうとする晴子。その時、呼応するかのようにZが突如暴走を始めた。いったい何が起きたのか。事件はさらなる謎を呼び、怒濤のクライマックスへ突入する。
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