■「自分の言葉で伝えたい」生成AIを使わない若者たちの理由
ChatGPTなどの生成AIを一度も使ったことがないという大学生・稲荷レイジさんは、その理由として3つを挙げる。「人との実際の対話、顔と顔を合わせての対話がもともと好きなので、人間ではないものに話を投げて意見をもらうことがあまり好きではない」「AIそのものをよく知らない」「使い方がよく分かっていない」というものだ。さらに稲荷さんは、「自分の考えていること、表現したいことが多少稚拙であっても自分の言葉で伝えたい。AIを介してろ過されることで、人だからこそ思いつく部分が捨象されたり、結局マジョリティばかりを取ってくる結果になる」とも語る。
かつて生成AIを駆使して女性ボーカルの5人組バンドの楽曲やミュージックビデオを制作していた音楽家・宗義氏は、AIを使うのをやめた経緯をこう説明する。「生成した楽曲をリリースして、ある程度再生数がいけば、自分の子どもたちが喜んでくれる。でも自分が制作したわけではないのに、という葛藤が生まれ始めた」。もう一つの理由として環境問題も挙げ、「自分たちが得するような選択を取りながら自然を汚している、という意識が出てきた。自分の意思ではなるべく生成AIを使わない選択を取っている」と語る。
こうした2人の立場について、2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏は「社会の中でどう物事が作られ、どういう仕組みでAIが機械の中に入っているかはちゃんと知っておいた方がいい」と指摘。また実業家・岸谷蘭丸氏は「AIは嫌いだけど便利と思いながら使っている。嫌いな気持ちはとても分かる」と共感を示した。
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