「泣いてももがいても私じゃないと…」母が亡くなり突然始まった、60代女性の“一人で実家じまい”のリアル

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■突然始まった一人きりの「実家じまい」

 都内在住・だりぃさん(60代)が、東北地方にある実家じまいをすることになったのは、母親が亡くなった2025年のことだった。だりぃさんは「一人っ子で親族も疎遠なので、一人で全部やらなくてはいけなくなってしまい、誰も教えてくれる方もいないし、全部自分で調べていろいろと探し回った」と当時を振り返る。

 母親が亡くなった翌日から、実家じまいに向き合うことになっただりぃさん。駆けつけてくれた親族も何人かいたが、「『まあ頑張りなさいね』とみんな帰って行ったので、やっぱり他人事みたいな感じ。『僕は関係ないからね』みたいな。泣いてももがいても、やはり私じゃないと終わらせることはできないんだなって」と、孤独な状況だったという。

 直面した課題は山積みだった。「更地にすると建物を壊さなくてはいけない。その費用もあるし。家を売るにしても査定をしてもらったが、築40年ほどの建物なので価値はないということで、土地代くらいにしかならないが、必ず売れるとは限らない。まずは荷物をどうにかしなければいけないということで業者をいろいろ探して、電話などでざっくりどのくらい金額がかかるのかを聞いたが、80万円ほどかかると言われた」。

 交通費の面でも東京から東北へ何度も足を運ぶことは難しい状況だったという。

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