「全く試合が終わるまでまさか泣くなんて思ってなかったんですけど、終わった瞬間に5歳から始めて積み上げてきた30年が終わっちゃうんだなと。もう本気でプレーすることはなくなるんだなっていう喪失感が一気に押し寄せてきたんで、悲しさが大きいですね」
そう涙を浮かべつつも、「理想のプレーにはほど遠い中で悔しいですね。こういう終わり方は。でもやりきったと言える思いはあるので、満足はしてます」と率直な思いを吐露。格別だと語る日本のコートで、大勢のファンに囲まれた1週間を「幸せな最後だった」と振り返りながらも、「もうちょっといいプレーを見せたかった」と生粋の勝負師としての顔ものぞかせた。
苦しかった時期を乗り越えられたのは、松岡氏や伊達公子さんら、背中を追ってきた先輩たちの存在があったからだと感謝を口にし、自身のテニス人生をこう総括した。
「もう本当に負けず嫌いなんですかね。やっぱちょっとどっかネジ外れてんでしょうね。まあでも、最後までこの“負けず嫌い”なくならなくて良かったなと思ってます。怪我で何年も自分を失った中で、最後の最後まで諦めずにプレーできたっていうことが自分の誇りかなとは思います」
インタビューが進むにつれて涙→晴れやか笑顔へと表情を変えた錦織。最後にファンへ向けて「プロになって本当に楽しい自分のテニスの人生が送れました。チームのみんな、そして応援してくれる皆さんのおかげでここまでプッシュできた。本当にありがとうございました」と深々と感謝を伝えた。
この歴史的な瞬間にSNS上でも「ありがとう!錦織圭!」「ありがとう圭」「ほんまにありがとう」「お疲れ様でした!」「お疲れ様でした」と、最後まで戦い抜いたレジェンドへの温かい労いの言葉が溢れ返っている。
(ABEMA/WOWSPO/ジャパンオープンテニス)
