■捜査状況は「遺族といえども知らされない」
事件発生から22年たったが、警察からの捜査情報はほとんど共有されていないという。「一言で22年と言うが、随分な月日が流れた。いろんな刑事さんが携わって捜査をしっかりしてくれていると思うが、全くわからない状態だった」。
世田谷一家殺害事件などの捜査に携わった、元警視庁・成城警察署署長の土田猛氏は、「この事件に限らず、ほとんどの事件では、警察側から捜査状況を遺族に話すことはない。犯人が捕まるまでは、遺族や家族であっても捜査上は犯人側の可能性を完全には排除できない。実行犯でなくても、誰かに頼んだ可能性もあるため、『今の捜査状況はこうですよ』と警察は言えない」と説明する。
一方で、担当捜査員も長い年月の中で入れ替わってきた。天海さんは「数え切れないくらい変わっていく。でも発生当初の刑事さんが、OBになったから知らん顔しているかというとそうではない。事件日の活動には参加してくれる。必ず捕まえてくれると信じている」と話す。
土田氏は「22年前の事件なので、現在の捜査員の中には、事件当時まだ幼かった人や、警察官になって間もなかった人もいる。資料に基づいて分析し、『何としても捕まえるんだ』と捜査はしている。現場は全焼していても、そこから新たな科学的手法で証拠を抽出する努力を、警察は懸命にやっている」と述べる。
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