「政治トークやめた」民主党支持者の77%…アメリカで進む深刻な分断 乗り越えるカギは「クラブ」と「身体性を伴う会話」

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■正しさや損得から解放される「クラブ」の存在

柳澤氏が見たニューヨークの若者
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 対話すら困難になった社会で、分断を回避するヒントとして両氏が挙げたのが「クラブ」と呼ばれる居場所の存在だ。

 朱氏は社会における場を、不特定多数が集まり、誰が聞いているか分からないため発言に気を遣い、正しく振る舞うことが求められる 公の場「バザール(市場)」と、身内として安心・安全に関われるサークル的な場「クラブ」の2つに分類して説明する。現代社会はSNSをはじめとする「バザール的な正しさ」で覆い尽くされており、失敗や不適切な発言が許されない環境が人々を萎縮・疲弊させているという。

 一見、SNSのエコーチェンバー(同調空間)が「クラブ」のようにも思えるが、朱氏は「SNSは非公開の場であってもデータが残り、いつ晒されるか分からない公共の場(バザール)である」と指摘。だからこそ、間違っているかもしれないが「こう思っちゃうんだよね」と本音や弱音を漏らせる、本当の意味での「心理的安全性の高い暗がりやサークル(クラブ)」が必要なのだと訴えた。

 柳澤氏も、ニューヨークで取材した若者の中に、政治的な対立に疲れ、カトリック教会に居場所を求める人たちがいることを紹介。「過酷な経済状況や政治的対立の中で、正しさによる裁きや損得勘定から解放され、無償で安心していられるコミュニティ(クラブ)を若者たちが求めている」と分析した。

■説得のための「対話」から、身体性を伴う「会話」へ
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