■1時間100ミリ以上の豪雨の発生頻度、40〜50年前の2倍に
豪雨のメカニズムや予測、さらに豪雨そのものを弱める研究に取り組む京都大学防災研究所の山口弘誠氏は、まず東京の連続降雨について「秋雨前線が長く停滞したことや、台風が連続してやってきたことなど、いくつかの偶然の要素が重なって起こった結果」と受け止めつつ、「地球温暖化の影響がどれぐらいあったかは研究して調べていかなければいけない」と述べる。
ただし、個々の豪雨に着目すると話は異なる。山口氏は「千葉の豪雨については地球温暖化によるリスクが2.3倍ほど高まっていたという試算が出ており、一つ一つの豪雨が強まっているのは地球温暖化の影響だと科学的に言える」と説明する。気象庁のデータによれば、1時間100ミリ以上の年間発生回数は40〜50年前と比べて約2倍に増えており、「気候変動モデルのシミュレーションによって、これからも(豪雨が)増えるというのは、科学者の間では統一の見解」だと語る。
なぜ雨の降り方が激しくなるのか。山口氏はコップを使った例えで説明する。「コップを大気と見立てると、気温が上昇することで大気が含み得る水蒸気量が増える。いわばコップが大きくなる。大きなコップがいっぱいになって溢れる時には一気に溢れ出すため、大雨になる」。地球温暖化によって産業革命の前(1850~1900年)より気温が約1.5度上昇しており、2050年には2度まで上昇することが見込まれているという。
台風については「気候変動によって地球の温度が上がっていくと、日本でも台風の数は減るという結果が出ているが、一方で強い台風が増えるということも出ている。数は減るけれども強力化する点は非常に気をつける必要がある」と警告する。
■人為的な影響で起きる温暖化、どうペースダウンさせる?
