■豪雨を弱める「ドライアイス散布」研究、極端化する気象への備え
山口氏はさらに、豪雨そのものを弱める研究にも取り組んでいる。「既存のインフラレベルでは防げないような豪雨災害が起きた時の最後の一手として、雲に対して上空からドライアイスを散布することで雨を減らすというシミュレーション上の成果が見えてきた。今後5年から10年をかけて実証実験を行い、本当に自然界でこれが機能するかを検証していく」と説明する。
安部氏が「水蒸気量の総量がすごく増えているわけで、量的に十分な効果が出るのか」と疑問を呈すると、山口氏は「総量としては5%から10%程度減る試算だが、一方で災害を起こすような局所的に非常に強いところが数十%ほど弱まることが見えており、災害削減の観点から非常に大きい」と答えた。なお、この研究は雨を減らす方向だけでなく、雨が降らないところで降らせる方向の研究とも並行して進められているという。
今後の気象の見通しについて山口氏は「長く続くかはまだはっきりとは分かっていないが、強い雨の頻度が増えることは間違いない。逆に干ばつ、雨が降らないところも増えるという極端化は共通の理解となっている」と語った。
(『ABEMA Prime』より)

