■「暴力でうまくいったというエビデンスはない」
親がしつけを理由に暴力をふるうことについて、社会活動家の山本昌子氏は、「叩くことで、行動がすぐに変わったように見えるし、理解したように見えるけれど、本当に叩かれてまでするほどのことなのか気になる」と疑問を呈する。また、「暴力のある環境で育った子どもが学校でも問題行動し、その問題行動を止めるためにまた暴力を受けることを繰り返されているケースもある」と指摘した。自身も暴力的な環境で育った経験を持つと明かした上で、「あなたはたぶん、その感覚だと子どもに繰り返すよと言われた時に、すごく考えたことがあった」と述べた。
経済学者の柿埜真吾氏は、「子どもだって一つの別の人格。(暴力によって)うまくいったと思っている方は世の中にいっぱいいると思うが、うまくいったというエビデンスは何もない。たまたまうまくいっただけかもしれないし、エスカレートしなかっただけかもしれない」と述べ、体罰を肯定しない姿勢を示した。
リディラバ代表の安部敏樹は、「しつけというのは基本的に教育の文脈にある。私的なルールが社会のルールを超えるというインプットをすることがとても良くない」と主張し、「その考え方は、基本的に反社会的な勢力のものだと思っている」と述べた。一方で、「言うことを聞かない子がいっぱいいることも事実で、いかに家庭の中だけで対処せずに、チームや地域という社会の中でルールを教えていくかが重要だ」と代替策を示した。
■EXIT兼近大樹「どうすれば子どもが止められるかという代替案が広まっていない」
