将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、棋聖、棋王、王将、24)に服部慎一郎七段(27)が挑戦する第39期竜王戦七番勝負第1局は10月10日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で2日目の対局が行われ、12時30分から1時間の昼食休憩に入った。服部七段が前日に封じた44手目の開封から再開された決着の2日目は、左辺で戦いが巻き起こる中、藤井竜王が冷静な指し回しでペースを握り中盤戦へと突入した。
後手の服部七段が封じ手で桂馬を跳ね、後手から動いて難解な局面へ誘導したかと思われた本局。しかし、先手の藤井竜王は冷静に対応してみせた。左辺で本格的な戦いが起こったものの、藤井竜王の放った“端角”が好着想と見られており、徐々に先手がペースを握る展開へと持ち込んだ。
昼食休憩前には桂交換が行われるなど盤面がパタパタと進行。ABEMAで解説を務める佐々木大地七段(31)は「かなりのスローペース。両者とも慎重に時間を使っている」と盤上の印象を語った。同じく解説を務める木村一基九段(53)も「一手で模様が変わるので慎重にならざるを得ない」「対局者はお互い“良い勝負”と見ていると思う」と難解な中盤戦の奥深さを口にした。
さらに、木村九段は藤井竜王が昼食休憩前に指した一手について「動いてきなさいという催促に近い手。服部七段の対応によって局面が大きく動く可能性がある」と指摘。「先手が有利になる進行が多い。挑戦者の腕の見せ所」と解説し、午後の再開後に迎える勝負どころでの服部七段の立ち回りに大きな注目を寄せた。
先手ペースで本格的な中盤戦を迎えた注目の開幕局。午後の対局再開後、両者がどのように時間の使い方と構想を組み立てていくのか、目が離せない展開が続く。持ち時間は各8時間の2日制。
藤井竜王、服部七段が注文した昼食メニュー




