続いて議論が白熱したのが、盤上を斜めに駆ける「角行」だ。山根女流三段が「飛車がディープなら、隣はオグリキャップを並べて双璧にしたい」と美しい布陣を提案する中、渡辺九段がコアすぎる変化球を投げ込む。「多分絶対落とされると思うんですけど…」と前置きしつつ挙げた馬名は、快速の逃げ馬「エイシンヒカリ」。その理由は「斜めに走っていたから」という、まさに角行の動きそのものを表したマニアックなものだった。
この着眼点に、武騎手は「やっぱりそうですか!選ばれた時に、もしかしてと思ってました」と大ウケ。「右に行く癖があって“角っぽい”ですね、確かに。行きたい方に行かすとよく走るんです」と当時の裏話を披露した。渡辺九段が「あえて止めず?」と驚くと、「まっすぐ行った方がゴールには近いんですけどね。それでも勝っちゃう」と笑いながら返し、スタジオは大盛り上がりとなった。
最終的に渡辺九段は「私、エイシンヒカリのことを聞きたかっただけなんで(笑)」と満足げに身を引き、角行にはキタサンブラックが収まることになった。レジェンドジョッキーから当時の貴重な裏話を引き出しつつ、競馬愛溢れるトップ棋士たちがマニアックな視点で究極の「名馬駒」を作り上げていくプロセスは、両ジャンルのファンにとってもたまらない貴重な一幕となった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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