■家族だからこそ生じる「同じ考え」というバイアス…“絶縁関係”になるケースも
NPO法人「孫育て・ニッポン」の棒田明子理事長は、祖父母世代の孫育てについて“陥りがちなワナ”があると指摘する。
「保育園でプロが子どもを見るのに“ならし保育”があるのに、祖父母たちにはない。経験者だからと言ってやり方を強制するのではなく、祖父母はあくまでもパパとママがやりたい子育てがうまくいくよう応援する、サポートをする役。手・口・お金は出しすぎず、手を出したりお金をいっぱいあげたりすると、絶対口出ちゃうんですよ。『自分の娘、息子、家族だから何でもお互い分かる』『考え方は一緒』っていうバイアスがなぜかかかってしまう。『家族』というワードってすごく危険で、1回や2回トラブルがあると、それで“絶縁関係”になってしまうところもある」
この「祖父母には“ならし保育”がない」という指摘について、徳永有美キャスターは「血縁という名のもとに、急に小さい子を見ろと祖父母も言われたって、育児の経験はしているけれど、だいぶ忘れていますよという話」と言及。犬山氏も「経験者とはいえ何十年も前のことですからね。やっぱり最初に『今どういうことがアップデートされていて』というのは共有できたらいいですよね。一緒にいる時に、“ならし保育”的な感じで」と共感した。
犬山氏はさらに、祖父母の立場から「頼りにされているけれど、本当にしんどい。腰も痛い」という声を聞く一方で、預ける親側からも「『体罰はダメ』『怒鳴るのはやめて』と言っても、自分の時はそうだったからとやめてくれない」という悩みや、「祖父母が良かれと思って『目が大きくて可愛いね』、逆に他の子に『あの子はブスだな』と見た目のことを言ったりするのをやめてほしい」といった悩みを聞くとも話す。
このような“トラブル”を防ぐため、徳永キャスターは「シッターさんに預ける時のように共有メモを作り、『こういうことはやってほしくない』など言葉ではなくメモで伝えるといいのではないか」と提案。犬山氏も「見てくれていることへの感謝の気持ちを最初に入れた後に、『こうやってほしい』『これを守ってほしい』と書いておくと、受け入れてもらいやすいかもしれない」と応じた。
“孫育て”で互いに我慢しない関係性と「感謝と尊敬」
