医師らが失明リスクを懸念 「代償が大きい。私はやらない」
眼球の後ろへのヒアルロン酸注入については、最悪の場合、失明する可能性があるとして医師から懸念の声も上がっている。
「『眼球の後ろはダメ』という先生が多い。『ブラインド手術』といって、隠れた状態で目の後ろを手術するから中は見えていない。だから針の先が当たっていても分からない」(こまちクリニック・土井秀明医師)
眼球の後ろに注射するこうした手術は「球後注射」と呼ばれ、目の手術の際の麻酔などでも使われる手法だということだが、土井医師によると「ベテランの眼科医でもやりたくない」難しい手法だという。
また目の周りのヒアルロン酸注入に関して専門誌などで注意喚起をしてきた、大阪公立大学・美容外科学寄附講座の原岡剛一特任准教授は、その構造的な危険性を指摘する。
「注射の針を進めていくときに血管を避けるということは理屈的に難しい。血管を傷つけて出血させてしまうリスクや、血管の中にヒアルロン酸が入ってしまうことで血栓を作り、血管を詰まらせてしまうリスクがある手術というのは事実」(原岡剛一特任准教授)
原岡氏は重篤な合併症が起こる率は低いとしても、起きてしまったときの代償が大きいと指摘する。
「患者が希望するのであれば(施術)するドクターもいるとは思う。ただ、万が一合併症が起こってしまったときに失う機能は『視力』だ。一度失明してしまうと、それが戻ることは期待できないため一生失明したままになる。くぼみ目や奥目が治るというメリットと、失明するというリスクを比べた際、あまりにリスクの方が大きいため、私はやらない」
(『わたしとニュース』より)
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