■「やらなきゃよかったと思わないような人生に」
優大は妻のミナミさんと1人娘を育てながら、熊本にカフェ「Shinonome coffee(しののめ コーヒー)」をオープンさせた。店内には、銀次朗が東京で一人暮らしをしていた頃に使っていたソファやチャンピオンベルトを飾った棚が置かれている。
カフェを作った理由について、優大は語った。「銀が施設に入ったら、もう再会することはないんですよ。だったら再会する場所を僕が作って、弟がそこに来て、ファンも銀の友達もまた会えるようにしたかった。ここがなかったら再会できていないだろうなという人たちと、銀はすでに何回か会えていて、その時はやっぱり嬉しそうなんですよね。それを見て『ボクシングをやっていてよかった、それで出会った人たちだから』って思った。『やらなきゃよかった』と思わないような人生にしたいんですよね、銀の残りの人生を。太陽が昇る前、ちょっと空が明るんできた時刻の『東雲(Shinonome)』。いつかは明るくなるという僕の心境で、その名前を付けました」。
カフェには兄弟の母校の後輩たちも訪れ、優大が熱心にボクシングの技術を指導する姿もある。主治医からは劇的な回復の可能性は低いと告げられているが、優大は弟の手をミットに見立ててパンチを打たせるなど、少しでも脳への刺激になるよう工夫を欠かさない。
優大は「本当に長い戦いなんですよ。でも、生活するだけでたくさんの人の手が必要。その中に、脳の刺激となる何かイベントを作ったりしてあげないと、銀の回復の幅を周りが狭めたらダメだと思うので」と語り、続けて「俺はカフェをやりながら子育てしながら家族を守りつつ、こいつらも守る。今の俺の人生、ボクシングをやめる価値あるでしょ。余裕でやめる価値あるでしょボクシング」と言葉に力を込めた。
(『ABEMA NEWS』より)
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